TNC HTML Slideshow Field Module
■ エンティティに、スライドショーの機能を追加する
■ Wiki 記法にも対応しており、コンテンツを、より分かりやすく、より魅力的に提示する
モジュールの概要
TNC HTML Slideshow Field Module は、名前に「Field」と入っているので、Drupal をよくご存知の方にはお分かりのことと思いますが、Field Module と連動して機能するタイプのモジュールです。

Field Module は、Drupal 7 のコアモジュールで、Drupal 6 における CCK Module が機能的に進化したものです。他の CMS で言うところの「カスタムフィールド」を管理する機能を担っています。しかし、Field Module は、単にテキスト入力欄を1つ増やすといったことに留まらず、追加するフィールドに複雑なプログラム処理を行わせることができるため、Field Module を導入することにより、「node」を始めとして、Drupal 7 における全てのコンテンツタイプ(=「Entity」)に、様々な機能を付加することが可能になります。

TNC HTML Slideshow Field Module は、その Field Module と連動することにより、具体的には、「Entity」に、スライドショーの機能を追加します。また、画像のみでなく、Wiki 記法による HTML コンテンツにも対応しています
開発履歴
2012年06月25日 UPDATE|特定のスライドを指定して表示可能にする、セレクトメニューによるナビゲーションを追加しました。
2011年04月29日 UPDATE|スライドショーの表示エリアをウインドウサイズに合わせて固定するように修正しました。
2011年03月08日 UPDATE|Drupal 7 に対応しました(それに伴い、当モジュールの名称を変更しました)。
2010年03月08日 LAUNCH|当サイトにて、実運用を開始しました。
(アップデート内容の詳細につきましては、このページの最下部にてインフォメーションしております。)
2つのタイプのスライドショー
一般的に「スライドショー」といえば、画像のスライドショーを思い浮かべる方が多いと思われますが、TNC HTML Slideshow Field Module は、大きくは、2つのタイプのスライドショーに対応しています。すなわち、(1)画像のスライドショー、(2)Wiki 記法に基づき生成された HTML コンテンツのスライドショー、です。また、後者は、画像有りのタイプ当サイトにおける実例)と、画像無しのタイプ当サイトにおける実例)に対応しています。これらは、別々に使い分けることもできますし、混在させることもできます。画像のスライドショーのみではなく、(Wiki 記法に基づき生成された)HTML コンテンツのスライドショーにも対応しているため、TNC HTML Slideshow Field Module は、当サイトのように、サイトのメインコンテンツを表示するために使用することも可能です。
画像のスライドショー
TNC HTML Slideshow Field Module は、画像のスライドショーを実現することができます。これは、TNC HTML Slideshow Field Module の提供機能の中で、よりシンプルな機能です。例えば、プレゼンテーション用資料の画像ファイルがあれば、自サイト上で、プレゼンテーションのスライドショーを実現することができます。または、出張先の視察スナップのデジカメ画像があれば、自サイト上で、出張記録写真のスライドショーを実現することができます。このモジュール自体に画像ファイルのアップロードを行う機能はありませんが、画像ファイルのアップロードは、コアの「File module 」を利用することにより簡単に行うことができます。
HTML コンテンツのスライドショー
TNC HTML Slideshow Field Module は、HTML コンテンツのスライドショーを実現することができます。Wiki 記法に基づき HTML コンテンツを生成することにより、(1)HTML の知識がない人でも HTML コンテンツを作成することができる、(2)迅速に HTML コンテンツを作成することができる、(3)文書全体を通じて統一的な見映えを実現することができる、などの利点を享受することができます。また、投稿する文書を複数のセクションに分割できるため、特に長文の投稿の場合には、(4)コンテンツ作成上の管理が容易になると同時に、(5)コンテンツをより分かりやすく提示することができる、という利点もあります。それにより、繰り返しになりますが、TNC HTML Slideshow Field Module を、サイトのメインコンテンツを表示するために使用するも可能となっています。
JavaScript による Wiki エンジン
TNC HTML Slideshow Field Module の Wiki エンジンは、JavaScript によりプログラミングされています。そのため、Wiki から HTML への変換を瞬時に、しかも、サーバーによる保存処理を経ることなく繰り返し実行できるため、文書の作成・修正を短時間で行うことが可能となる、という長所を持っています。Wiki を使用した経験のある方ならご存知のように、通常、Wiki の HTML 変換はサーバー側で行われ、一連の Wiki 文書作成プロセスにおいては、サーバー側と通信する度に大きな時間をとられることになります。しかし、TNC HTML Slideshow Field Module では、それが一瞬で完了してしまうため、Wiki 文書の作成・修正にかかる時間を大幅に短縮することが可能となっています。
メリット
TNC HTML Slideshow Field Module を導入することにより得られるメリットには、(1)スライドショーのビジュアル効果により、コンテンツをより魅力的に提示することができる、(2)画像のスライドショーと HTML コンテンツのスライドショーに対応していることにより、サイトのプレゼンテーションに多様性をもたらすことができる、HTML コンテンツのスライドショーをサイトのメインコンテンツとして用いる場合には、(3)HTML コンテンツの作成が容易になる、(4)HTML コンテンツ作成の迅速性・生産性・効率性を向上させる、(5)HTML コンテンツの品質を向上させる(=統一的な見映えを実現する)、(6)長文コンテンツ作成・管理がしやすくなる、(7)長文コンテンツの可読性が向上する、などがあります。
実例
TransNetCreation のコラムページ()では、この TNC HTML Slideshow Field Module による表示エリアがメインコンテンツになっています。是非、上記リンク先の実例をご覧いただけましたら幸いです。
開発履歴(詳細)
2012年06月25日 UPDATE|特定のスライドを指定して表示可能にする、セレクトメニューによるナビゲーションを追加しました。
これまでは、スライドショーのナビゲーションは、「FIRST」「PREV」「NEXT」「LAST」という4つのボタンによるものでした。つまり、ユーザーにとっては、最初と最後のスライド以外は、スライド間を「リニア」に移動する(=隣り合ったスライド間を移動する)ことしかできませんでした。そこで、今回、セレクトメニューによるナビゲーションを追加し、特定のスライドを指定して表示することができる ように、つまり、スライド間を「ノンリニア」で移動することができる(=隣り合わない離れた位置にあるスライド間をダイレクトに移動できる)ようにしました。この機能により、スライドを閲覧するユーザーは、特定の(注意を惹く)スライド間を瞬時に行きつ戻りつしながら理解を進めていくことができるため、特にスライドの枚数が多い場合にはスライド全体の内容の把握促進に大きく貢献するものと考えています。

2011年04月29日 UPDATE|スライドショーの表示エリアをウインドウサイズに合わせて固定するように修正しました。
当モジュールによるスライドショーの表示エリアは、これまではコンテンツの分量に応じてその高さが変化するようになっていましたが、今回よりウインドウサイズに合わせて固定するように修正しました。この修正により、スライドショーのセクション間の移動をよりスムーズに行えるようになっています。

2011年03月08日 UPDATE|Drupal 7 に対応しました(それに伴い、当モジュールの名称を変更しました)。
今回のアップデートにより、当モジュールを Drupal 7 上で使用することができるようになりました。それに伴い、当モジュールの名称を、旧来の「TNC CCK Wiki Field Module」から、「TNC HTML Slideshow Field Module」へと変更しました。名称変更の理由は、(1)Drupal がバージョン 6 からバージョン 7 へと進化するのに伴い、当モジュールが機能する基盤モジュールがそれまでの CCK Module から Field Module となった(そのため、名称中の「CCK」というキーワードは実体にそぐわなくなった)、(2)当モジュールのコア機能が何かということを再考したところ、コンテンツ作成面において「Wiki 記法に対応している」ということよりも、コンテンツ表示面において「スライドショーを実現する」ということにあると考えた、(3)写真のスライドショーだけではなく HTML 文書(この HTML 文書は Wiki によって構築されます)のスライドショーに対応している点にも特徴があると考えた、ためです。第2の理由により、従来存在していた、スライドショーを利用しないで表示するオプション・モードは削除しています。また、第1の理由による当然の帰結として、当モジュールは、Drupal 7 から導入された「Entity」という概念・実装に対応しています(「Entity」については、ブログ「DIARY :: AROUND THE CORNER」のエントリー 「Entity 化する Drupal」 で、若干の解説を行っています)。つまり、当モジュールは、「node」だけでなく、全ての「Entity」に対して、追加フィールドとして機能するようになっています。ちなみに、当サイト上でこのモジュールを利用している「Drupal、6つの自由自在をもたらすCMS 」などのページは、TransNetCreation の開発による当サイト専用のカスタムの「Entity」となっています。