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DIARY :: AROUND THE CORNER :: 20101220001
この日記のエントリーに TAG を付け、各エントリーを TAG によってもインデックス化するようにしました(*1、*2)。
それにより、この日記も、Wiki システム上で展開されているとは言え、
「エントリーの時系列的展開:時系列的アクセス」と「カテゴリーやタグ等による分類:意味的アクセス」という
ブログと言われるものが持つ2大要素を備えたことになり、「通常のブログらしくなってきた」と言えるのではないでしょうか。
ここで想起されるのが、「ブログと Wiki の違い」を巡る様々な言説であり、「Wiki とは何か」という問いかけです。
Wiki について思想的に非常に詳しい考察がなされている、江渡浩一郎氏著「パターン、Wiki、XP」においても、
後者の問いかけに対して、一言で答えることはなかなか難しいようです。
また、前者の問題設定に則してざっと考えてみただけでも、
編集権限(「編集権限を anonymous にしたブログはどうなるのか」「編集権限を個人に限定した Wiki はどうなるのか」)、
Wiki 記法のサポートの有無(「Wiki 記法をサポートしたブログはどうなるのか」)、
展開されるコンテンツの内容(「辞書的な内容のブログはどうなるのか」「エッセイ的な Wiki はどうなるのか」)
などの視点においては、その境界線は非常にあいまいなような気がします(*3)。
しかし、よくよく考えてみると、Wiki については、そこに一つの決定的な要素が浮上してきます。
それは、「Wiki 記法に基づいて生成されたリンクにより、新しいページを生成することができる」という機能です。
これは、少なくとも前者の問題設定に対しては、本質的な回答になるものと思われます。
しかし、後者の問いかけに対しては、まだまだ、本質的な回答と言えるところまでには至っていないような気もします。
というのも、これは、より正確には、「Wiki」というより「Wiki システム」の本質的特徴と言うべきものであるからです。
とは言え、「Wiki」が「Wiki システム」上で展開されるものである限り、
「Wiki システム」の本質的特徴は「Wiki」の存在論的定義に無関係であるということはないはずです。
Wiki システムを開発している者としては、もう一度前掲書などを読み返しつつ、この点を考えてみる必要がありそうです。
*1:TAG は、過去のエントリーについても、遡って対応しています。
*2:TAG インデックス(DIARY :: AROUND THE CORNER :: TAGS のチャイルドページ)への追加登録は
手動で行う必要がありますが、この Wiki システムは閲覧面だけでなく編集面でも Ajax 化されているため、
追加登録を行うべきページへの移動等に際してページのリロードが不要であり(そのための手待ち時間が不要)、
Wiki 記法から html への変換も一瞬で完了することから、そこでの登録作業は非常に軽快なものとなっています。
また、新しい TAG を追加する場合でも、通常行っている、ページを編集する要領で行うことができるため、
利用者自身が(そのための特別な操作方法を覚えることなく)簡易に・迅速に・柔軟に行うことができます。
より一般的に、この日記を稼働させている Wiki システム上での編集作業の特徴・利点については、
TNC AjaxWikiSite Module ページで詳しく説明しております。
*3:ただ、この問題設定の背景となるテーマをより明確に捉えるためには、
一旦、この問題を構成する様々なレイヤーにおいてそれぞれ考えてみる必要がありそうです。
TAG 1 :: DIARY :: AROUND THE CORNER :: Knowledge
TAG 2 :: DIARY :: AROUND THE CORNER :: TransNetCreation
TAG 3 :: DIARY :: AROUND THE CORNER :: @TatsuyaTNC
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